民主主義

絶対主義と自由主義とは?わかりやすく解説。

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この記事では絶対主義と自由主義について解説します。

民主主義という言葉は古代ギリシャのポリス(都市国家)までさかのぼりますが、紀元前5世紀には18歳以上の男子が全員参加して議会を開く直接民主制もありました。

しかし、16世紀以降になると王様に権力が集中する絶対王政という政治形態が現れたのです。

 

この記事では近代民主主義の成立に欠かせない絶対主義と自由主義について見ていきましょう。

 

絶対主義とは?

強大な政治権力を持っている絶対君主が専制支配を行う政治。

 

絶対主義は16~18世紀のヨーロッパにおいてあらわれた政治形態です。

絶対主義は王様が強大な権力を持って、強力な常備軍や官僚制を背景に行われました。王権神授説に基づいて専制政治を行ったのです。

絶対王政期の代表的な政治思想はボダンの「主権論」とフィルマーの「王権神授説」と言えるでしょう。

ボダンは主権という言葉を使って国家を説明しました。

ボダンは主権が君主にあると主張して主権の具体的な内容としては、立法権、課税権、裁判権、官吏任命権、貨幣鋳造権としました。

つまり、法律を作り税金を徴収して裁判を行い、人事を決めて、貨幣まで作れるのであらゆる権利が君主にあるとしたのです。

ボダンは絶対主義国家における国王の主権を主張したのです。

また主権論はフィルマーの王権神授説とも表裏一体の関係です。

王権神授説とは?

国王の権力は神様から与えらえたものであって、絶対不可侵ものである考え。神から与えられたものなので反抗は許されなかった。

ヨーロッパの絶対主義は、王権の絶対に異論を唱えるジョン・ロックなどの啓蒙思想家によって否定をされ、市民革命によって倒されます。

管理人
中国の王朝も絶対主義の例だね!

 

自由主義とは?

自由主義とは個人の自由を尊重して、国家の規制や干渉を排除しようとする近代思想。

 

絶対主義では国家の権力は君主にあって、国民と君主は主人と家来の関係でした。これを封建的と言います。

自由主義は封建的共同体の束縛から個人を解放しようという思想から生まれました。

自由は市民革命によって市民が勝ち取ったものなのです。

自由は市民革命以降、欧米における共通の価値観となっていて、市民たちは自由を永続的なものにするために、憲法を制定して、自由の権利を確実なものにしようとしました。

古典的自由主義

古典的自由主義では国家の役割を最小限に減らして、国の安全保障や治安を維持する機能だけにする、いわゆる小さな政府を推進しました。

そして、それ以外は個人に自由があるという主義です。

ジョンロックは『自己所有議論』を唱え、個人の財産は個人に属するといういわゆる私有財産を主張しました。

 

現代の自由主義

現代の自由主義では個人の自由だけでなく他者の自由も尊重する社会的公正を指向しています。

社会自由主義とも言われていて、国家が失業、教育、健康、経済的社会的課題に対する責任を法律の基づいて追っているとされています。

 

自由主義とは個人の自由を尊重するものですが、あまりにも自由を追及して国家が役割を果たさないと

無秩序な状態になってしまうために、現代の自由主義では『社会的公正』を重視しています。

特に第二次世界大戦以降の資本主義世界で広く採用されました。

 

まとめ

この記事では絶対主義と自由主義について解説しました。

16~18世紀のヨーロッパでは主人と家来の関係である封建的な社会から絶対王政による絶対主義の政治のしくみが現れました。

その後、ジョンロックなどによる啓蒙思想家の活動により、個人の自由を尊重する自由主義が生まれたのです。

現代の自由主義は社会自由主義とも呼ばれ、国家が社会的公正を果たすために機能しています。

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