経済

トラスト(企業合同)とは?意味を分かりやすく解説。合併による合同。

この記事ではトラストについて解説します。

19世紀末の独占資本主義ではカルテル、トラスト、コンツェルンという寡占の形態で巨大資本が形成されていきました。

カルテルは企業同士が価格や販売数量などを協定で決めて自分たちだけが利益を獲得しようとする形態でした。

トラストは簡単に言えば合併の事なので、基本的には禁止されていないのですが、

歴史を振り返ってみると一部独占禁止法により禁止されているのです。

今回はトラストについて解説します。

 

トラストとは?

同一産業、業種で企業が合併すること。

トラスト

企業規模が大きくなると、一般的には生産コストが低下して利益が大きくなるため、企業は合併を行います。

合併は原則として自由ですが、競争を実質的に制限してしまう場合、日本では独占禁止法で禁止されています。

合併とは?

複数の会社が法律の手続きに従って1つの会社になること。

多くは吸収合併であり、A社とB社が合併する場合は、B社を消滅させてA社1つにしてしまいます。

 

トラストはアメリカから始まりました。

アメリカではス石油王のロックフェラー家のタンダード石油が1900年頃にトラストを行い、ライバル企業を次々に買収していきました。

アメリカの石油市場に実に90%以上のシェアを獲得する巨大企業に発展しました。

 

しかし競争を排除しながら経営規模を大きくして市場を独占すると、政府は独占禁止政策を実施する必要が出てきます。

世界で初めてトラストに対して独占禁止法を適用させたのがアメリカです。

アメリカは1890年にシャーマン法(反トラスト法)を制定させました。

しかし、シャーマン法は禁止規定が不明瞭だっため実際の運用はあまりうまくいきませんでした。

そこで1914年には禁止規定を盛り込んだシャーマン法を強化してクレイトン法を制定しました。

そして監視機関としての連邦取引委員会を制定しました。

 

先ほどのスタンダード石油は司法省から分割命令を受けて、地域ごとに分社化されました。

現代のアメリカ石油大手のエクソンモービルやシェプロンはスタンダード石油の後継会社です。

 

管理人
企業が合併して巨大化していくのがトラストなんだね!

 

まとめ

この記事ではトラストについて解説しました。

トラストとは同一産業同士が合併することです。

1880年頃のアメリカではスタンダード石油がトラストを行い次々と吸収合併を行いました。

現代の先進国では自由競争を著しく阻害する場合には、独占禁止法でトラストを取り締まりますが、企業の吸収合併は基本的には自由です。

アメリカではトラストにより現在の有力企業が生まれたきっかけにもなったことで、トラストは一定の評価を得ています。

 

カルテル、トラスト、コンツェルンの3つの違いは以下の記事をご覧ください。

カルテル、トラスト、コンツェルンの違いを解説。独禁法で禁止されているのは?

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