この記事ではテロリズムについて解説します。
アル=カーイダによりアメリカのニューヨークにあった世界貿易センタービルへの航空機による突入や
イスラム原理主義者の自爆テロなど、国際社会でもテロは問題になっています。
今回はテロリズムとは何か?について解説します。
テロリズムとは?
非合法的な暴力手段を用いて、政治上の目的を達成しようとすること
テロリズムは通称「テロ」と呼ばれます。
テロリズムにはさまざまな定義がありますが、日本の警察組織令では以下のように定義しています。
「テロリズム(広く恐怖又は不安を抱かせることによりその目的を達成することを意図して行われる政治上その他の主義主張に基づく暴力主義的破壊活動をいう。)」
テロリズムは政治上の目的のために行われますが、暴力を伴い人々に恐怖を与えることで
政治に対して変革を求めるような行為とされています。
テロリズムは暗殺、追放、粛正などもテロリズムに含まれます。
単独犯が1人で単発的に行うテロもあれば、集団で組織的に繰り返し行われるテロもあります。
テロリズムは大衆の間に恐怖心を抱かせることを目的としています。
テロリズムの語源はフランス革命において行われた九月虐殺がきっかけでした。
この九月虐殺では革命は反革命はを16,000人も殺害する恐怖政治を行い、「テロリスト」という言葉が使われるようになりました。

テロリズムとクーデターの違い
テロリズムもクーデターも政治上の目的を達成するための非合法な暴力ですが定義が異なります。
クーデターは非合法な暴力で「政権を獲得すること」であり、
政権内部での権力闘争です。
一方のテロリズムは攻撃の対象が一般市民にも及び、政治的主張を訴えることがテロの目的となっています。政権を獲得することまではテロリズムの定義には含まれません。

テロの種類
テロにはいくつか種類があります。
社会主義者や共産主義者による赤色テロ。反革命軍により白色テロ。無政府主義者による黒色テロ。
政治の主張が色濃く見られるテロは色で分類されています。
他にも宗教による宗教テロ。貧困による貧困テロなどがあります。
テロの手段も多様で、爆弾を使って爆弾テロや、施設や建物を爆破する爆破テロ。
病原菌などをばらくバイオテロや。21世紀特有のサイバーテロなどがあります。
以前はハイジャックやバスジャックなどの人質を取るタイプのテロが多くありましたが、最近では特殊部隊などの対応策が洗練されてきているため下火となっています。

まとめ
この記事ではテロリズムについて解説しました。
テロリズムとは政治上の目的を達成するために人々に恐怖を植え付ける目的として非合法な暴力を行使する手段の事を言います。
平和で民主的な国に生まれ育った日本人にはテロリズムはイメージしづらいかもしれませんが、
テロ行為により世界中では何千人という方が毎年亡くなっています。
特にグローバル化によりヒト・モノ・カネが容易に移動できる社会となっているためテロ対策は国防にっとても重要な内容です。