経済

資本主義経済とは?わかりやすく解説。社会主義経済との違い。

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この記事では資本主義経済について解説します。

資本主義経済は18世紀後半のイギリスの産業革命によって確立しました。

資本家が資本を使い、労働者により労働力を使って利益を上げるというのは資本主義の原理原則ですが、

産業革命により機械が大規模に導入されたのです。

それまでの手作り・手工業によるマニュファクチュアから工場制機械工業に変化したことで

資本主義経済は世界に広がりを見せたのです。

今回は、資本主義とは一体なにか?資本主義経済とは?そして社会主義経済との違いについて解説します。

 

資本主義経済とは?

だれでも自由に商品を生産し、販売して、消費することが認められている経済

資本主義経済とは

・おカネなどの資本
・土地や設備などの生産手段
・労働力

の3つの生産要素を使って、生産活動を行い、利益を生み出す経済システムの事を言います。

現代のアメリカ、イギリス、日本などの先進国は資本主義経済を導入していますね。

利益を追求する企業間での自由な競争によって、創意工夫が生まれ、安価で質の良い商品が効率よく生産されます。

これが、より豊かな社会を実現していく源であると見なされているのが資本主義経済です。

 

資本主義経済は18世紀後半イギリスの産業革命により確立されました。

 

工場を所有する産業資本家が労働者を雇い工業に従事しました。

イギリスの社会も名誉革命を経て、国民は「国家からの自由」を実現していました。

政府はできるだけ経済に介入せずに、市場に自由な経済活動を保障すべきだという「自由放任主義、レッセ・フェール」がアダムスミスによって主張されました。

 

管理人
資本家が資本を使って労働者は労働力を提供するという構図だね!

 

資本主義の4つの歴史

資本主義は大きく分けて4つの形に分類できます。

・商業資本主義
・産業資本主義
・独占資本主義
・修正資本主義

と言えるでしょう。

 

・商業資本主義

商業資本とは生産された品物を買って仕入れ値よりも高く売ることで利益を得るための資本の事です。

商業資本主義は16世紀のイギリスで発達しました。

当時のイギリス政府は重商主義政策を抱え、海外から金銀を自国に取り入れることが自国の冨と考えていたのです。

国王から独占権を与えられていた商品は商業資本で外国貿易を行い、莫大な利益を稼ぎだしました。

このころに最初の株式会社が登場します。

生産形態は問屋制家内工業からマニュファクチュアへと変化します。

 

・産業資本主義

産業資本とは原材料や道具を揃えて、労働者を雇い入れ商品を生産するための資本の事です。

産業資本主義は18世紀後半の産業革命時に発達しました。

当時の政府は夜警国家と呼ばれ、市場経済にはなるべく介入せずに、自由放任主義に任せるという政策だったのです。

産業資本家は工場を所有して、労働力を使い、大量生産を行いました。

生産形態はマニュファクチュアから工場制機械工業へ変化します。

 

・独占資本主義

銀行を中心した企業集団が形成され、資本の集中が起きます。

独占資本主義は19世紀に発達しました。

独占資本主義の担い手は金融資本家で、政府も帝国主義を取り外国に乗り出し植民地を獲得する風潮にありました。

銀行を中心とする企業集団(=トラスト)が形成されていった時期でもあります。

 

・修正資本主義

産業資本主義と独占資本主義は政府の経済への不介入が特徴でした。

自由放任主義の下で、経済活動は個人、企業に任せるというものです。

しかし、1929年の世界大恐慌に見られるように自発的でない失業者が大量に増えて社会は混乱しました。

そこで修正資本主義が生まれます。

経済をすべて市場に任せるのではなく、景気・雇用の調整を行い、政府が部分的に介入することを修正資本主義と言います。

修正資本主義は20世紀に発達しました。

経済学者のケインズが有効需要の創出を主張して、アメリカではローズベルトがニューディール政策を推し進めて雇用対策を行ったのです。

 

管理人
資本主義にも歴史と段階があるんだね!

 

社会主義経済との違い

資本主義経済では、労働者は生産手段を持たないので、

冨を蓄積する資本家に雇われて賃金を得ることになります。

つまり、労働者は「自分の労働力を」資本家に売ることになり、経済学者のマルクスは労働者を「生産力手段を持たず、生活のためめだけに労働力をて提供する」と定義づけました。

 

資本主義経済下では、資本家と労働者の間で貧富の差が生じます。

このような資本主義経済の矛盾を指摘して、労働者の視点で社会問題を解決しようと考えたのが「社会主義」です。

 

社会主義の経済体制では資本家により私有財産制は認められず、

すべての財産は国や協同組合が保有しているものとみなしています。

利益も個人のものではなくて、国のものとしているのです。

資本主義経済で見られる景気の変動を無くすために、生産は国家が一元的に管理・統制する計画経済の下で行われます。

こうした社会主義の理念はエンゲルスやマルクスによって発展しました。

マルクス主義については『マルクス主義とは?わかりやすく解説。資本主義の失敗を克服するための計画経済。』の記事をご覧ください。

マルクスは労働者が革命を越して資本家階級を打倒しなければならないと結論づけて、

資本主義経済の導入が比較的遅かったロシアを皮切りに、東ヨーロッパ、中国で社会主義革命が起きます。

 

管理人
社会主義経済は資本主義経済の矛盾から始まってロシア革命で確立したんだね!

 

 

まとめ

この記事では資本主義経済について説明しました。

資本主義経済は18世紀後半のイギリスにて産業革命を機に確立しました。

資本主義経済にも4つの段階があり、商業資本主義、産業資本主義、独占資本主義、修正資本主義と進みます。

社会主義は資本主義の矛盾を指摘して、克服することを目的に生まれました。

労働者が資本家を打倒することを是非とする社会主義はロシア革命で確立しました。

 

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