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影の内閣(シャドーキャビネット)とは?わかりやすく解説。

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この記事では影の内閣について解説します。

議院内閣制の政治体制の国では、選挙にて第一党を獲得した下院の政党が内閣を組織します。

イギリスでは第一党の党首がそのまま首相を務めますが、実は野党にも内閣を組織する慣行があり、影の内閣と呼ばれています。

 

今回は影の内閣について解説します。

 

影の内閣とは?

政権交代に備えて野党内で構成する組織

イギリスでは野党の第一党が常に政権交代に備えて、実際の内閣と同じように閣議などを行います。

野党の第一党の議員から政府の各省の担当領域ごとに任命して影の内閣を組織します。

英語でシャドーキャビネット(Shadow cabinet)と言います。

影の内閣には実際に予算も割り当てられ、定期的に会議を開き政府の政策への批判や代案の提出を行います。

 

 

影の内閣のメリットとしては、仮に政権を交代した時にスムーズに政治運営が行う事ができるという点です。

予行練習をしつつ、実際の政権に対する批判を行っているのです。

 

かつてのイギリスでは下院は首相の権限で自由に解散することができましたが、

2011年の「議会任期固定法」により解散を行う場合は日本と比べ高いハードルを超えなければなりません。

下院を解散させるためには下院の3分の2以上の賛成が必要で、国政の重要局面を迎えない限りは首相の権限で解散させる事ができないのです。

そのため、任期の5年をまっとうする可能性が非常に高く影の内閣も5年後に控えて、準備をするという点で機能しています。

 

いっぽう、日本の場合は「国民の信を問う」という意味で首相が衆議院の解散を行う事が多く、

内閣を組織するたびに大臣を入れ替える慣行があるため、影の内閣は政権獲得時に閣僚名簿にあまり反映されることがありません。

 

管理人
影の内閣の役割は政権獲得時の準備ってわけだね!予算まで出るなんてすごいよね!

 

まとめ

この記事では影の内閣について解説しました。

イギリスでは戦後の60年間で与党が野党になったのは計5回ほどです。

そんなに頻繁にはありませんが、政権交代はわずか2週間ほどで行われるほどスムーズに進むのは影の内閣の存在なわけですね。

日本のメディアでもイギリスの影の内閣が組織されるたびにニュースになるほど慣行化しているという事がわかりますね。

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