憲法

マッカーサー三原則とは?内容をわかりやすく解説。

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この記事ではマッカーサー三原則について解説します。

戦後、民主化・基本的人権の尊重を実現するためにマッカーサーは日本の政府に自由主義的憲法の草案を作成するように指示しました。

政府は憲法問題調査委員会を1945年10月に設置して、1946年1月にはGHQに「松本案」と呼ばれる草案を提出しましたが、

その内容は天皇主権を温存するもので、大日本帝国憲法と何ら変わりがありませんでした。

マッカーサーはGHQ民政局に憲法改正案の作成を指示することとなりましたが、

その際に出した三つの原則を出します。

これがマッカーサー三原則です。

 

憲法問題調査委員会による松本案に関しては、『憲法問題調査委員会と松本烝治による松本試案とは?国体護持は受け入れられず』の記事をご覧ください。

マッカーサー三原則とは?

⑴天皇は国家の元首、⑵戦争の放棄・非武装・交戦権の否認、⑶封建制の廃止、を内容とする三原則

マッカーサー三原則はGHQ民戦局に独自の憲法草案作成を指示した際に出されたものです。

 

マッカーサーは1946年2月に入り、このまま日本の憲法改正を任せていては、

2月26日以降に極東委員会の国際世論、特にソ連やオーストラリアから天皇制の廃止を要求されることを件して、

GHQ民政局に独自の憲法草案作成を指示しました。

天皇制の廃止の気運が国際世論で高まり、日本が天皇制を廃止せざるを得なくなった場合は、日本の占領政策が順調に進まなくなるとマッカーサーは考えたのです。

そこで三原則を出してしまい、極東委員会をけん制しました。

極東委員会とは?

太陽戦争に敗北した日本を連合国側が管理・統治するための最高意思決定機関。GHQもその決定に従うものとされていた。

 

⑴天皇は国家の元首

天皇は国家の元首であり、皇位は世襲されるものとされました。

天皇の職務や権能は憲法に基づき行使され、法に表明された国民の基本的意思に応えるものとされました。

 

⑵戦争の放棄・非武装。交戦権の否認

国権の発動たる戦争は放棄の方針でした。

日本は自衛のための戦争も禁止され、陸軍・海軍などの武力保持も持たないものとされました。

 

⑶封建制の廃止

華族の政治権力が否定され、制度の廃止が実現しました。

大日本帝国憲法下の帝国議会の仕組みに関しては『帝国議会とは?仕組みをわかりやすく解説。衆議院と貴族院の二院制!』をご覧ください。

 

管理人
マッカーサーがGHQに指示する時に出した三原則なんだね!

 

まとめ

この記事ではマッカーサー三原則について解説しました。

マッカーサー三原則とはマッカーサーがGHQ民政局に独自の憲法草案作成を指示した時に出した原則です。

天皇は国家の元首、戦争の放棄、封建制の廃止など3つの原則でした。

マッカーサーはこの原則を出して天皇制を維持しないと、占領政策が順調に進まないと考えます。

極東委員会からの圧力をけん制する目的もありました。

当時の首相の幣原喜重郎もすでに70歳を超えたおじいさんで、なんとか自分が生きている間に天皇制だけは残したいという気持ちもあったそうです。

幣原喜重郎はマッカーサーに天皇制を残すように強く訴え続けていたようです。

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