この記事では社会主義革命のロシア革命について解説します。
イギリス、アメリカ、フランスは市民革命を経て基本的人権や国民主権などの自由権を獲得していきました。
自由権を獲得したことと産業革命が相まって、経済は爆発的に発展していきました。
いわゆる資本主義経済です。
しかし、ロシアでは資本主義の発展が遅れており、資本主義社会の次の発展段階として社会主義革命が起きたのです。
今回はロシア革命について解説します。
ロシア革命とは?
皇帝専制政治を倒すとともに、社会主義国家建設への道を開いたロシアの革命
ロシアはイギリスやフランスに追いつくために、クリミア戦争の敗戦をきっかけに資本主義化を進めます。
生産労働の大半を担った農民を解放する大改革を行い、急速な工業化を進めたのです。
しかし、急速な工業化は一部の貴族や富裕層に富が集中して、国民達の生活水準は向上しませんでした。
マルクスやエンゲルスは、
プロレタリアートが資本を増殖するためだけに生きるという賃労働の悲惨な性質を廃止し、階級のない協同社会をめざす思想を展開しました。
プロレタリアートとは?
労働者階級のこと。生産手段を持たず、生きていくために自分の労働力を売ることを余儀なくされている階級。
資本主義社会の発展に伴い誕生した。資本主義社会の打倒と社会主義社会の建設を目的を目指した革命をプロレタリア革命という。
ロシア革命は指導者レーニンの下行われ、1917年11月にはプロレタリアート独裁を樹立しました。
世界史上、初めての社会主義国家の樹立です。

イギリスの労働者たちによる政治運動のチャーチスト運動が、社会主義革命に影響を与えました。
チャーチスト運動に関して詳しく知りたい方は、『チャーチスト運動とは?わかりやすく解説。6ヶ条の綱領からなる人民憲章。』の記事をご覧ください。
まとめ
この記事ではロシア革命について解説しました。
このブログは政治経済をわかりやすく解説するためのブログなので、ロシア革命の細かい内容に関しては世界史の勉強に譲ります。
政治経済の観点からみると、資本主義社会の発展につれて、生産手段を持たずに生きるために自分の労働力を売る労働者階級が生まれたことです。
現代社会では富の再分配や、労働者の権利を守る労働基準法などがありますが、当時の社会では十分なものではありませんでした。
資本家が労働者から搾取している社会だったのです。
そんな中生まれたのが、社会主義革命で、生産手段の公的所有に基づいた社会の実現が目指されたのです。