経済

新自由主義経済とは?わかりやすく解説。小さな政府が求められた。

この記事では新自由主義について解説します。

1970年代のアメリカ経済は景気低迷にもかかわらず物価が上昇するスタグフレーションに苦しまされました。

1980年代に入るとレーガン大統領がレーガノミクス政策を掲げ、経済再建策を打ち立てました。

需要サイドに注目したケインズ経済学を改め、供給サイドに着目する経済政策です。

こういった経済政策の移り変わりは、新自由主義と呼ばれ理論化されていきました。

 

今回は新自由主義について解説します。

レーガノミクスに関しては『レーガノミクスとは?わかりやすく解説。社会保障費の削減に失敗。』の記事をご覧ください。

 

新自由主義とは?

政府の経済的役割を見直し、大きくなり過ぎた政府の役割を小さくしようとする考え方

世界恐慌以降のケインズ経済学では、有効需要を喚起するために政府が公共事業政策を行って完全雇用を目指すべきという考え方でした。

アメリカは1933年以降ケインズ経済学に基づき経済政策を行い、第二次世界大戦の特需を経て繁栄の時代を迎えました。

しかし、1970年代に入るとオイルショックの影響もあって、賃金の上昇が伴わない物価上昇が起きます。

このスタグフレーションは世界規模で発生しました。

ケインズ経済学に関しては、『ケインズの有効需要と完全雇用について。ケインズ政策とは?』の記事をご覧ください。

 

そして、ケインズ経済学に批判的な「反ケインズ経済学」が出てきます。

反ケインズ経済学の代表的な経済学者であるフリードマンは、「リバリタリアン(=自由主義者)」であり、小さな政府を目指すことを主張しました。

フリードマンは、規制緩和、減税、関税の撤廃などの政策提言を行いました。

こうした考えは新自由主義と呼ばれ、1980年代以降、各国で政策として実行されていくのです。

 

新自由主義とは国家により冨の再分配という社会民主主義とは対立する考え方です。

 

管理人
新自由主義とは小さな政府を求める動きなんだね!

大きな政府と小さな政府のメリットとデメリットに関しては『大きな政府と小さな政府の違い。メリットとデメリット。日本の場合など。』の記事をご覧ください。

 

新自由主義の展開

新自由主義はアメリカをはじめとして世界中の各国で採用されました。

アメリカのレーガノミクスに関しては『レーガノミクスとは?わかりやすく解説。社会保障費の削減に失敗。』の記事をご覧ください。

イギリスでは金融の引き締めや財政支出の削減、規制緩和を大きくすすめるサッチャリズム、

日本では中曽根内閣の三公社の民営化を軸とする行政改革が主な新自由主義政策です。

三公社の民営化とは?

国鉄→JR
電電公社→NTT
専売公社→JT

と国営だった企業が民営化しました。政府による規制緩和の代表的な例です。

中曽根内閣後の橋本政権でも金融ビックバンにより金融制度改革が行われました。大手銀行は合併してメガバンクとなりました。

 

新自由主義により規制緩和によって、企業の自由競争は活発になりました。

企業の革新により人々の暮らしはより便利になったという成果もあります。国家の経済も回復していきました。

 

新自由主義の負の側面として非正規雇用が拡大したり、福祉政策の縮小による格差社会を生み出したという批判もあります。

規制緩和はやりすぎると利益追求のためには何でもありといった企業が出てしまう問題もあります。

 

まとめ

この記事では新自由主義について解説しました。

それまでの経済学はケインズ経済学による政府が公共事業を通じて有効需要を喚起して完全雇用を生み出すというものでした。

しかし、問題点として政府が大きくなりすぎてしまうことでした。

新自由主義では規制緩和と大幅な現在などにより政府が市場における経済活動に介入するのを少なくして

小さな政府を求める動きです。自由競争秩序を重んじる立場となっています。

問題点としては、非正規雇用が増えたり、社会保障費の削減や競争の激化により貧富の差がの拡大です。

 

 

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