民主主義

マックスウェーバーの「権力の正統性」とは?伝統的支配・カリスマ的支配・合法的支配

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この記事では社会学者マックス=ウェーバーの「権力の正統性」について解説します。

1900年代初頭に活躍した社会学者であり経済学者でもあるマックスウェーバーは著書、『支配の社会学』の中で、権力の正統性を3つの分類に分けて説明しました。

マックスウェーバーは他にもヨーロッパの資本主義の発展は宗教倫理から生み出されたとして、高校の世界史の教科書にも登場します。

政治経済においては、政治必要不可欠な権力を定義づけた人物として知られているのです。

今回はマックスウェーバーが定義づけた、「権力の正統性」と

・伝統的支配
・カリスマ的支配
・合法的支配

という3つの分類について見ていきましょう。

政治に関する定義は『政治とは一体何か?簡単にわかりやすく解説。定義と社会との関係』の記事をご覧ください。

 

権力の正統性とは?

政治には権力が必要不可欠であると説明しました。

しかし誰が「この権力を行使するのか?」といった問題が起きます。

権力を持つ者を「権力者」と呼びますが、権力を行使するためには人々を納得させるための「理由」が必要となります。

 

マックスウェーバーは人々は何故権力に従うのか?という正統性を3つに分類しました。

人の支配

1、伝統的支配
歴史や民族的風習、家柄、身分など昔から存在する秩序によって権力が行使される支配。絶対王政や日本のかつての天皇制などが例。

2、カリスマ的支配
その支配者の背後にある「カリスマ性(個人的神秘性)」によって権力が行使される支配。カリスマ性を持つものがリーダーとなっている社会。ヒトラーなどが例。

上記の2つは「人の支配」と定義されています。

法の支配

3、合法的支配
その権力者が「合法性」によって誕生していて、合法的権威によって権力を行使している。現代の法治国家

合法的支配では形式的に正しい手続きで決められた法律によって権力が行使されて、その合法性ゆえに法律を守る事が当たり前の状態となり、支配と服従が成立します。

 

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

マックスウェーバーは1904~1905年に著した「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」が良く知られています。

 

イギリス・オランダ・アメリカなどのように「カルヴァン主義(=プロテスタント)」の影響が強い国では資本主義経済が発展して、

一方、イタリアやスペインのようにカトリック色が強い国では資本主義経済の発展は遅かったとするものです。

カルヴァン主義とは

プロテスタント主義の1系統。人が救われるか否かは生まれる前から神が預め定め計画によって決定されており、人間の側の一切の意志も努力も救いには無関係とする主義。神が主権。

マックスウェーバーは資本主義の発展の原動力は宗教倫理から生み出されたものであるとして、

宗教が経済に規定されるとするマルクスの主張を批判しました。

 

 

まとめ

この記事ではマックスウェーバーの「権力の正統性」について解説しました。

マックスウェーバーは現代最高の社会学者とされていて、権力の正統性を3つに分類した人物です。

現代国家のほとんどは「合法的支配」の形態をとっています。

 

政権を交代させてしまうクーデターと革命の違いに関しては、『クーデターと革命とは?クラウセヴィッツの戦争論も。』の記事をご覧ください。

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