民主主義

国家とは何か?三要素についてわかりやすく解説。イェリネックの『一般国家学』

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この記事では国家とは一体何か?について解説します。

私達が住んでいる日本。

日本も1つの国家ですが、国家とは一体どういった定義で国家になるのでしょうか?

 

国家の定義に関してはドイツの国法学者イェリニックの国家の三要素が政治の世界では使われているため詳しくみていきましょう。

 

国家とは?

国家とは一定の領域に住む人々に対して、国家権力によって社会秩序をつくるしくみや団体の事を指します。

国家は独立していて外国からの干渉と支配を排除しています。

イェリニックは独立国家として以下の三要素が必要であるとしました。

国家の三要素

1、領域
2、国民
3.主権

イェリニックは国家法人説を唱えて、国家も単一の団体であって法律が主体になっている法人としました。

法人ということで「人」扱いですから、イェリニックは国家の絶対的な優位を説く思想を批判していたのです。

 

イェリニックの国家の三要素について詳しく見ていきましょう。

 

1、領域

領域は領土、領海、領域からなります。

 

領土から12海里が領海200海里が経済水域となっています。

経済水域とは鉱物資源や漁業などの支配権があるエリアで海洋法による国際連合条約に基づいて設定されています。

1982年の第3回国連海洋法会議にて、領海12海里、経済水域200海里とする国連海洋法条約が採択されたのです。

経済水域の外側のどこにも属さない海は公海と呼ばれ、どの国も平等に航海や利用ができます。

 

領空は領土+領海の上空です。

どの国の領空でもない外側の空は公空と呼びます。

 

2、国民

一定の領域内において、政治的統一組織を持つ人々の集団。

 

国民の定義は、国家の中において共通の歴史的体験や文化を持っている集団となっています。

必ずしも1つの人種や民族からなるものではなく、「民族」とは区別されます。

日本では日本の国籍を持っている人が、日本国民という事になります。

 

3、主権

主権とは国家を統治する統治する最高権力の事です。

主権に関してはフランスの政治家ボーダンが著書『国家論』において以下のように確立しました。

 

①最高意思決定権

国家において政治的な決定をする権利。

君主に権利があれば君主主権、国民にあれば国民主権となります。

②独立権

国家は独立している権利があり、他国がその国の政治に関して口出しできない「内政不干渉」が原則となっています。

 

つまり、自ら政治の意思決定をできて他国の干渉されない権利を持っているという事が主権であり、国家の原則です。

 

 

まとめ

この記事では国家の三要素について解説しました。

フランスの政治家ボーダンの国家論は実はローマ教皇の政治の干渉を排除して、諸国の王が独立して政治を行うための

君主主権を擁護するための理論でしたが、

国民主権が一般的となっている現代でも国家観を語る際に利用されています。

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