経済

計画経済と生産手段の社会的所有とは?わかりやすく解説。

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この記事では計画経済と生産手段の社会的所有について解説します。

ロシア革命後のソ連では社会主義経済が登場して、1930年代半ばに完成しました。

ロシアのレーニンはマルクス主義の一つの流れで、資本主義経済を確立させていきました。

第二次世界大戦後は旧東欧諸国や中国、その他の国が社会主義経済を採用しましたが、

今日では北朝鮮やキューバなどの少数の国で採用されている経済体制です。

今回は、社会主義経済の特徴でもある「生産手段の社会的所有」と「計画経済」について解説します。

 

マルクス経済学に関しては『マルクスの資本論をわかりやすく。マルクス経済学とは?』の記事をご覧ください。

 

生産手段の社会的所有とは?

生産手段の私的所有を認めず、全体で所有すること。

 

生産手段というのは、マルクス経済学において機械・道具などの労働手段と原材料などの労働手段を合わせて生産手段と言います。

資本主義経済はごく一部の人が生産手段を独占していて、利益追求のために労働者から搾取していると社会主義では考えます。

そのため、生産手段の私的所有を認めるのではなく、

社会全体で共有しようというのが、生産手段の社会的所有です。

 

社会主義経済では生産手段を社会的所有すれば、

人間により人間の搾取を失くすことができて、社会から貧困が無くなり平等な社会が作られると考えられました。

 

社会主義経済では生産手段を国や地方公共団体が所有したり、

企業の協同組合が所有したり、労働組合の所有などの形を取ります。

 

管理人
みんなで分け合おうという考え方なんだね!

 

計画経済とは?

商品の生産、流通、販売などについて国家や地方公共団体が計画を立てて運用すること。

 

資本主義の自由経済では経済は市場に任せて国家はなるべく干渉しないようにします。

マルクス経済学では自由経済は資本の蓄積を無限に増やして、帝国主義へとなっていくとしていました。

そのため、社会主義経済では経済運営を個々人の自由に任せないやり方を取ります。

 

計画経済の原型はロシア革命指導したレーニンのゴエルロ・プランやスターリンの五か年計画です。

計画経済は1929年のアメリカ発の世界恐慌時に資本主義経済圏が大きな打撃を受ける一方で、

ほとんど影響を受けなかった事から世界中の経済学者にインパクトを与えました。

 

日本の満州支配も5か年計画を参考にしていまる。

日本だけではなく、ドイツやイタリアのファシズム国家でも計画経済が導入されました。

 

実際は複雑な経済動向を国や地方公共団体の当局者が完璧に把握することは難しかったと言われています。

 

社会主義経済は現代の世界ではほとんど存在しませんが、

計画経済によって自由競争が無くなり、生産を行うモチベーションが起きなったというのが失敗の一因とされています。

 

まとめ

この記事では計画経済と生産手段の社会的所有について解説しました。

生産手段の社会的所有とは、私的所有を認めずに全体で所有することです。

計画経済は市場経済に任せるのではなく、国や地方公共団体が経済を管理・統制することです。

世界恐慌の影響を受けなかった事から評価されましたが、ソ連の崩壊とともに社会主義経済は衰退していきました。

 

社会主義に関しては以下の記事をご覧ください。

社会主義とは?簡単にわかりやすく解説。社会主義の歴史も紹介。

 

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