民主主義

イギリスの政治の仕組みを歴史も交えて紹介。イギリス政治体制と特徴

更新日:

この記事ではイギリスの政治について紹介します。

イギリスはいちはやく市民革命(ピューリタン革命と名誉革命)を行い、国民が自由権を求めて戦った国です。

マグナカルタなどの歴史的文章が不文憲法とされている国で、古くからコモンローを重んじている政治的傾向があります。

 

今回はイギリスの政治の体制と特徴をまとめます。

 

イギリスの政治機構

国王を元首とする立憲君主制、議院内閣制、二院制、不文憲法、二大政党制

イギリス政治体制

イギリスの国王には政治的実権がほとんどありません。

これは日本の象徴天皇制と同じです。

 

またイギリスは議院内閣制の代表的な国です。もともとイギリスの内閣は国王に忠誠を誓い、国王に対して責任を負っていました。

しかし、ハノーバー朝の治世となったとき、ジョージ1世は、英語を理解せずに国政に無関心でした、

そこで政治の権限が議会に委ねられ、議会の多数を占める政党の党首が内閣を組織して国政にあたるという議院内閣制が確立したのです。

1742年、ウォルボール首相が国王ジョージ2世の信任を受けながらも議会から不信任をつきつけられ辞職しました。

この一件を機に議院内閣制が慣行化しました。

議院内閣制について詳しく知りたい方は、『議院内閣制と大統領制の違いをわかりやすく解説。メリットデメリット。』の記事をご覧ください。

 

イギリスの議会は貴族から国王が任命する貴族院(上院)と庶民が小選挙区によって選ぶ庶民院(下院)の2つからなっていります。

下院は国民による選挙で選ばれた任期5年の議員で構成されています。

1911年の議会法によって下院優先の原則が確立されました。

総選挙で最も多く議席を獲得した第一党の党首がそのまま首相に就任して、内閣を組織します。

国務大臣は全員が議員から任命されます。

 

イギリスには「イギリス憲法」と呼べるような成文憲法や民法・商法・刑法などの成文憲法はありません。

マグナカルタ権利章典などの歴史的文書やコモンローと呼ばれる慣習法、裁判所の判例などが実質的な憲法の役割を果たしています。

 

イギリスの政党制は、20世紀を通じて「保守」対「革新」すなわち「保守党」と「労働党」の構図が続く二大政党制です。

イギリス政党

保守党は旧トーリー党で、主要支持母体は財界などの保守層です。労働党はフェビアン協会を母体に20世紀になって発足、議会政治を通じた社会主義路線を目指しましたが、現在は中道路線が党の主流となっています。

また野党第一党は「女王陛下の野党」と形容され、

常に政権交代に備えて「影の内閣(=シャドー・キャビネット)」をつくり、閣議と同じような形で政策を検討しています。

 

イギリスの最高裁判所の歴史は浅く、2009年に発足しました。

イギリスの最高裁判所に関しては、『イギリスの最高裁判所は2009年に設立。違憲立法審査権がない?』の記事をご覧ください。

 

管理人
イギリスの国王は「君臨すれども統治せず」の原則だったね!

まとめ

この記事ではイギリスの政治体制について解説しました。

イギリスはエリザベス女王を国家元首とする立憲君主制の単一国家です。

日本の政治体制ととても良く似ていますね。

-民主主義

Copyright© 政治経済をわかりやすく , 2019 All Rights Reserved.